車載用機器向けＦＡＫＲＡ規格対応同軸コネクタ拡充

　ＳＭＫは９日、車載用機器向けにＦＡＫＲＡ規格対応同軸コネクタ「ＶＣシリーズ（基板用プラグ）/ＶＣ-２シリーズ（ケーブルジャック・ケーブルプラグ用）」の標準品レパートリを拡充したと発表した。

　ＶＣシリーズ/ＶＣ-２シリーズは、ＳＭＢをベースにモールドロック方式を採用した車載用同軸コネクタ。カーナビとＧＰＳアンテナ、ＴＶアンテナ、ラジオアンテナとの接続やリアカメラ接続用として欧州自動車メーカー向けに標準採用され、米国でも市場を拡大している。

　市場要求が多い小型化の実現とともに、部品点数を削減することで組み立て作業性の向上に貢献する。同社は、ＳＭＢ同軸コネクタの基板実装タイプとケーブルタイプで豊富なバリエーションをそろえ、ニーズに合わせた提案ができる。

　特徴は、プッシュオンのモールドロック方式で、完全な結合が可能。使用周波数範囲ＤＣ-４ギガヘルツまでをカバーし、高整合で良好な高周波特性を備える。

　レパートリは、ケーブルタイプと基板実装タイプ。ケーブルタイプの適合ケーブルは、１.５Ｄ（外径φ３.０ミリメートル）、ＲＧ１７４/Ｕ（外径φ２.６ミリメートル）相当。ＲｏＨＳ指令適応品。ＩＳＯ２０８６０-１/-２、ＤＩＮ７２５９４-１/-２、ＵＳＣＡＲ-１７/-１８規格に準拠している。

　用途は、各種車載用機器（カーナビ、ＧＰＳ、テレビ、ラジオ、リアカメラ、カーオーディオなど）。サンプル価格は１００円。生産能力は、それぞれ月産３５万個。 　主な仕様は、定格電圧電流ＡＣ/ＤＣ６０Ｖ、１Ａ。周波数範囲ＤＣ-４ギガヘルツ。公称インピーダンス５０Ω。電圧定在波比は、１.３以下（ＤＣ-２ギガヘルツ）/１.５以下（２-４ギガヘルツ）。使用温度範囲はマイナス４０-プラス１０５度Ｃ。