131010_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
10月10日 |
131010_01 |
TDK |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
自動車機器用 |
体積当たり46%の小型化を図った車載用DC-DCコンバータ
TDKは、車載用DC-DCコンバータで従来品に比べて、体積当たり46%の小型化を実現した。先にホンダが発売した新型FIT向けに納入を開始している。引き続き、HEV、PHEV、EVなどの車載向けに小型化に向けた開発を継続する。
車載分野におけるDC-DCコンバータは、パワートレイン用高圧バッテリから補機用低圧バッテリへの変換、充電および補機への電源供給に用いられるもの。
同社はHEV用を中心に、豊富な納入実績を有している。これまで最も小型だった製品は出力14.5V/95Aを体積1100ccで発揮。体積当たりの出力パワーである電力密度は1W/ccだった。
電力密度2W/cc
今回、開発した新型DC-DCコンバータは、出力14.5V/100Aを体積600ccで実現した。電力密度は2W/ccまで大幅に改善している。
小型化で重視した技術的ポイントは、トランス用フェライトコアとプリント配線板。フェライトコアは、車載用として広い温度範囲で、低損失特性を実現した「PC95」を採用。これによって、トランスの小型、低背化、高効率化を実現した。
プリント配線板は、多層板で利用されているガラスコンポジット銅張積層のグレード・FR-4に比べて約3倍の放熱特性を実現した独自開発の高放熱基板を4層板として採用した。
同社では引き続き、車載用DC-DCコンバータの小型、ハイパワー化に向けた開発を加速していく考えで、16年をメドに電力密度3W/ccに向けて開発中。
車載用DC-DCコンバータは、これまで日本国内で生産し、グローバル市場に供給してきた。今月から、TDKマレーシアを第2の供給基地として生産を立ち上げている。
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