スマートメーター向け270Fのシリンダ型リチウムイオンキャパシタ

　太陽誘電は、シリンダ型リチウムイオンキャパシタに２７０Ｆの「ＬＩＣ２５４０Ｒ３Ｒ８２７７」をラインアップした。子会社・太陽誘電エナジーデバイスで量産を開始した。シリンダ型リチウムイオンキャパシタ全体で、月間１０万個体制を構築。今回の新製品はサンプル価格が５千円。

　新製品は、スマートグリッドを構成する集中検針システムをはじめ、スマートメーター、再生可能エネルギーを利用した分散型電源のバックアップ用電源などに利用されるもの。

　リチウムイオンキャパシタは、高い体積エネルギー密度のほか、長寿命、高耐圧という特徴を併せ持つ。今回の新製品は、静電容量を大容量化するために、シリンダ型リチウムイオンキャパシタの内部構造を最適化し、同社従来製品と比べて静電容量を３５％向上させることに成功した。

　最大使用電圧は３.８Ｖで下限電圧が２.２Ｖ。内部抵抗は５０ｍΩ。使用温度範囲は-２５―+６０度Ｃ。サイズが２５φ×４０ミリメートル。

　今回の新製品は、シリンダ型リチウムイオンキャパシタとしては、昨秋に従来の最大使用温度が６０度Ｃだったのを、３.８Ｖ定格では７０度Ｃに、３.５Ｖ定格では８５度Ｃに高温度対応を図った新製品に次ぐもの。