130409_04
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
4月9日 |
130409_04 |
帝人 |
電子材料 |
電子材料 |
一般産業用 |
植物由来で耐熱性と耐衝撃性両立のバイオポリカーボネート樹脂
帝人は、植物由来のバイオポリカーボネート(PC)樹脂である「PLANEXT」を改良し、高い耐熱性と耐衝撃性を両立する技術を開発した。
PLANEXTは、植物由来のイソソルビドを原料とした環境配慮素材であるだけでなく、優れた成形性や耐薬品性、表面硬度、剛性を有するバイオプラスチックとして、一般用途から自動車・エレクトロニクス用途など幅広い市場で使用されているが、石油由来のPC樹脂に比べて耐熱性が低いことや耐衝撃性が低いことなどが市場拡大に向けた課題だった。
今回開発の技術により改良された「PLANEXT D―7000」は、分子設計を見直すことで、従来のPLANEXT比ではるかに高い耐熱性(ガラス転移温度120度C)と高い耐衝撃性を有するほか、独自開発の難燃技術により、業界トップクラスの高い難燃性(1・6ミリメートルV―0相当・透明難燃)を付与することも可能。従来品と同様に、石油由来PC樹脂と比べて高い表面硬度(鉛筆高度=H)や耐候性、耐薬品性も有し、光線透過率も高く(92%)、透明性を要求される用途にも適している。
同社では今後、PLANEXT D―7000を新しいバイオ素材・次世代透明素材として、エレクトロニクスや建材など新たな市場開拓を進め、松山工場(松山市北吉田町)で数年内に年産3千トン規模の量産体制構築を目指す。
▽イソソルビド トウモロコシの実などから抽出したデンプンから得られる化合物の一種。
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