フルモードタイプの降圧型DC-DCコンバータモジュール

　サンケン電気は、フルモールドタイプの降圧型ＤＣ―ＤＣコンバータモジュール「ＭＰＭ８０シリーズ」を開発、サンプル出荷を開始した。サンプル価格は８００円（消費税別）。量産出荷は５月から月産４０万個でスタート、１４年４月以降は月産８５万個の出荷を見込んでいる。

　電子機器には、様々な直流電圧で動作するマイコンやＬＳＩなどが搭載されており、これらに電力を供給するために、ＤＣ―ＤＣコンバータが使用されている。

　新製品は、産業機器、通信機器、民生機器などの制御回路のオンボード電源として開発した。ＩＣやインダクタなどの主要部品をＴＯ２２０Ｆ相当のフルモールド小型パッケージに内蔵し、わずかな外付け部品だけでＤＣ―ＤＣコンバータが容易に構成可能。新製品を使用することで、従来の３端子レギュレータと同等の面積と外付け部品点数で、高効率なＤＣ―ＤＣコンバータを実現できる。

　回路方式に６３０キロヘルツ　で動作する高効率な同期整流方式スイッチングレギュレータを採用して損失を低減。また、放熱効果の高いフルモールド構造を採用し、小型パッケージでありながら出力電流２Ａを実現（放熱板なしで１.５Ａ）した。

　樹脂部のサイズは１０×１６.９×４.２ミリメートル。効率は９２％。ＭＯＳ　ＦＥＴ内蔵でハイサイド１００ｍΩ、ローサイド８０ｍΩと低オン抵抗を実現。入力電圧範囲はＤＣ８―３０Ｖ。同社独自のパッケージング技術により低輻射ノイズを実現した。