シチズン電子は、照明用ＬＥＤで従来品から光量を最大３３％、発光効率を最大で３８％向上させた「ＣＯＢシリーズＶｅｒｓｉｏｎ　２」を開発した。

　本製品は、９日にイタリア・ミラノで開催の「ユーロルース２０１３」で紹介される。

　新製品は、５パッケージ１１品種からなり、省エネルギー化の加速・促進、大光量照明器具のＬＥＤ化といった市場動向や社会ニーズに対応する。

　同社は、既に照明用ＬＥＤとして「ＣＯＢシリーズＶｅｒｓｉｏｎ　１」を発売しているが、今回、素子などの部材を見直し、大光量化や高効率化を実現した。

　新製品の特徴は、同一条件で発光させた場合、光束数１万８５０ルーメン（従来品比３３％増、４千Ｋ）、発光効率１３７ルーメン／Ｗ（同３８％）と大幅に向上。

　また、器具を設計する場合、従来光源では、電球１０Ｗ―水銀灯３００Ｗクラスに相当する光源範囲を実現するためには、数百種類に及ぶ光源種類が必要だが、新製品ではわずか５パッケージでカバーでき光学・器具設計の効率化が図れる。

　同社独自のチップ・オン・アルミ工法により、１個のＬＥＤから得られる光量範囲を広くした。そのため新シリーズでは、約１００―２万１９０ルーメン（０.８―１７０Ｗ）をカバーする。また、発光面から均一な光が得られるよう素子配列を設計、色度ばらつきもほとんど感じない。