ARM「M3コア」搭載の低消費電力TX03シリーズマイコン

　東芝は、英国ＡＲＭ社のＣｏｒｔｅｘ―Ｍ３コアを搭載したＴＸ０３シリーズの新製品を発表した。新製品「ＴＭＰＭ３６ＢＦＹＦＧ」は従来品に比較し、大幅な性能向上や低消費電力化を実現した。量産開始時期は１１月を予定し、パッケージはＬＱＦＰ１００で１４ミリメートル角、サンプル単価は税込み５００円。

　新製品は、標準周辺ＩＰの機能アップのほか、内部設計の見直しによる高効率化により、同社従来品と比べて約３分の２の低消費電力を実現した。さらに、バスアーキテクチャの最適化によるパフォーマンスの向上など、基本性能の様々な改良を行うことで、これまで以上にシステムのエネルギー消費低減に貢献できるとしている。

　また、豊富な通信インターフェイス、モーター制御や絶縁ゲートバイポーラトランジスタ（ＩＧＢＴ）制御が可能な多目的タイマーを搭載している。これらの特徴から、適用領域として、白モノ家電、ヘルスケア機器、パソコン周辺機器、通信機器、プリンタ、ＰＯＳ端末など広範な機器を期待している。

　主な仕様・機能は、動作電圧２.７―３.６Ｖ、最大動作周波数８０メガヘルツ、内蔵フラッシュメモリー２５６キロバイト、内蔵ＳＲＡＭ６６キロバイト、　２ＩＣやＵＡＲＴなど豊富で多チャンネルの通信インターフェイス、１２ビットＡＤ変換器、外部メモリーバス、リアルタイムクロック、タイマー。