0603サイズ15kV耐圧のESDサプレッサ「EZAEG1Nシリーズ」

　パナソニック　デバイス社は、０６０３サイズ１５ｋＶ耐圧ＥＳＤサプレッサ「ＥＺＡＥＧ１Ｎシリーズ」を開発し、４月から量産を開始する。

　業界最小サイズながら業界トップレベルの静電気耐圧と業界最小レベルの低静電容量を実現した。小型、多機能化、マルチバンド化に伴い、送受信回路用ＬＳＩ、部品の小型化、薄型化が進展。静電気耐性が低下し、静電気対策ニーズが強まっているスマートフォン、タブレット端末など、各種モバイル機器のアンテナ回路やＲＦモジュールの静電対策向けに供給する。月産１千万個でスタートする。

　ＥＺＡＥＧ１Ｎシリーズは、静電気などの急峻波パルスなどが原因で起こる機器の破壊、誤動作を防止する役割を持つ静電気対策部品。外形寸法は０.６０×０.３０×０.２３ミリメートルサイズ。独自の材料技術とプロセス技術の応用により、同社従来品１００５サイズで１５ｋＶだった静電気耐圧を０６０３サイズで実現した。

　また、独自の電極材料と電極形成技術でトレードオフの関係にあった静電気耐圧と静電容量の課題を解決し、静電容量（１メガヘルツ　時）０.０４ｐＦ（公差プラス０.００４ｐＦ／マイナス０.０３ｐＦ）の業界最小レベルの低静電容量、接触放電／気中放電１５ｋＶ（１５０ｐＦ―３３０Ω）の優れた静電気抑制特性を実現した。定格電圧３０Ｖ、ピーク電圧５００Ｖ以下（３５０ｔｙｐ.）、クランプ電圧１００Ｖ以下。