統一信号フレーム形式に変換処理する100G　OTNフレーマLSI

　ＮＴＴエレクトロニクス（ＮＥＬ）は、イーサネットなどの多様な信号を長距離光伝送用の国際標準規格準拠の統一信号フレーム形式に変換処理する低消費電力１００Ｇ　ＯＴＮフレーマＬＳＩを、世界で初めて１チップで開発し、今月から販売活動を開始した。

　このＬＳＩは、多様な信号を効率的に束ねて、誤り訂正機能を持つ光転送ネットワークの大容量・長距離光伝送システム規格の信号フレーム形式に変換することができる。従来は複数チップを組み合わせる必要があった多様な１０ギガｂｐｓ信号１０チャネルの転送処理機能も、世界で初めて１チップに集積し低消費電力化に成功した。

　ＮＥＬは、このＬＳＩが高性能な誤り訂正機能を搭載しており、既に販売中の１００Ｇデジタル信号処理ＬＳＩと組み合わせれば、その受信性能を最大限に発揮させることができるとしている。また、同社はメトロおよびバックボーン光ネットワークで、広範囲に使用されることを期待している。

　１００Ｇ　ＯＴＮフレーマＬＳＩの主な特徴は、次の通り。

　（１）１００Ｇイーサネット、１０Ｇイーサネットをはじめとする１０ギガｂｐｓ信号１０チャンネル、１００ギガ信号の再生中継機能など多様な信号の転送処理機能を１チップに集積。

　（２）標準の符号冗長度のままで２倍以上の符号化利得向上など、高度な誤り訂正機能を搭載。

　（３）信号種別や動作モードなどに依存する、約１０―２０Ｗと低消費電力。

　（４）４２.５ミリメートル角のパッケージに収容。