0.5ミリピッチスリム型FFC ／FPCコネクタ

　日本モレックス（神奈川県大和市）は、薄型ＬＥＤテレビなどの各種の薄型ディスプレイ用途向けに、０.５０ミリピッチ「スリムタイプＦＦＣ／ＦＰＣコネクター」を発表した。

　近年のディスプレイ産業、特にテレビ用途では、ＬＥＤテレビの進展に加えて、薄さ４ミリメートルのＯＬＥＤ（有機ＥＬ）テレビが登場するなど、ますます薄型化が進んでいる。一方では、３Ｄテレビの開発をはじめ、より鮮明な画像の表示に向けた機能強化も活発だ。

　こうしたディスプレイ用途での薄型化と高機能化に対応するため、高さ１.５０ミリメートル、幅４.４０ミリメートルの業界最小レベルの薄型化・小型化を実現した、新たなコネクタ「スリムタイプ」シリーズを開発したもの。 　スリムタイプＦＦＣ／ＦＰＣコネクターは、業界最小クラスの低背と狭幅サイズのほか、より迫力ある画質の実現に必要な大容量信号に対応した多極数コネクタで、５６極（１０４１１２）、６８極（１０４０７５）、８０極（１０４１１４）、９６極（１０４０８３）の４製品をそろえている。大容量信号への対応と、省スペース化が要求される最新ディスプレイ用途の設計に優れた柔軟性を提供する。

　特徴は、業界最小クラスの低背と狭幅サイズを実現。様々なピン数に対応。金めっき端子の採用により信号接触の信頼性と耐久性を確保。高温対応のハウジングは、ＲｏＨＳ／ローハロゲン環境基準に準拠。広範な試験、サイクル、激しい取り扱いによる損傷を防止する堅強なアクチュエータ設計。

　用途は、ＬＥＤ、ＯＬＥＤや３Ｄなどのフラットパネルディスプレイやプラズマディスプレイパネル、自動車や医療関係のディスプレイなど。