放熱性に優れ高信頼性COB型LED照明用コネクタ

　ＳＭＫは４日、ＬＥＤ照明用コネクタの新製品として「ＣＯＢ（チップ・オン・ボード）タイプ」を開発し、レパートリを拡充したと発表した。４月から販売開始する。

　開発したのは、「ＬＴ―１０シリーズ」（日亜化学工業製ＣＯＢ―ＬＸＸＸシリーズ適合）と「ＬＴ―１１シリーズ」（シチズン電子製ＣＬＬ０２０／ＣＬＬ０３０シリーズ適合）。

　新製品は、同社独自の構造によりＬＥＤの性能を発揮させるために必須の放熱性に優れたコネクタ。ＣＯＢタイプＬＥＤをコネクタ内部に設置し、ヒートシンクにねじで固定する構成により、安定した放熱効果が得られ、同時に組み立て作業性、信頼性向上に貢献する。

　特徴は、上カバー、下カバーの２部品で構成され、ＣＯＢタイプＬＥＤを挟み込む構造。下カバーに組み込んだ熱伝導シートによって、ＬＥＤの熱をヒートシンクへ放熱する。ＬＥＤ取り付け時に熱伝導グリースの塗布や絶縁シート貼り付けなどの前工程が不要で、組み立て作業性と信頼性の向上が図れる。ＬＥＤ複数個の直列接続を考慮し、余裕のある沿面距離を確保。 　電源供給部は、スナップイン構造のコンタクトを採用し、容易で確実な電線接続を実現した。ＩＥＣ規格・電気用品安全法に準拠。

　用途は、ＣＯＢタイプＬＥＤを用いた高天井用照明、道路灯などの照明器具全般。サンプル価格は、５００円。生産能力は月間３０万個。

　主な仕様は、定格電圧電流ＡＣ／ＤＣ２５０Ｖ／２Ａ。使用温度範囲-４０―+１０５度Ｃ。耐電圧ＡＣ／ＤＣ５００Ｖ（１分間）。絶縁破壊電圧（参考値）４ｋＶ（沿面距離３.０ミリメートル以上。適用電線は、ＡＷＧ１８―２０単線ｏｒより線はんだ処理、被覆外径φ３.７ミリメートル以下（２重被覆電線対応）。