130304_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月4日 |
130304_02 |
アナログ・デバイセズ |
半導体集積回路 |
汎用リニアIC |
一般産業用 |
リニアフィードバック電源向け絶縁型誤差増幅アンプ
米アナログ・デバイセズ社(ADI)は、4×5ミリメートルサイズの絶縁型誤差増幅アンプ(リニア・エラーアンプ)を開発し、サンプル出荷を開始した。電源の1次側に制御ICを使うリニアフィードバック電源向け。400キロヘルツ の広い帯域幅により高速過渡応答を実現し、電源の効率化にも貢献する。
医療や工業分野などで大電流を使用する機器の電源では、安全性を確保するため絶縁型の電源が用いられる。絶縁型電源では、2次側の出力電圧を検出し、任意の電圧との誤差を1次側の制御ICにフィードバックする必要があり、このフィードバック回路も1次側と2次側に絶縁しなければならない。
これまで絶縁型フィードバック回路を実現するには、光カプラやトランスといった絶縁技術を用いた。光カプラの場合、経年劣化があるほか、電力消費も多く、動作温度も85度C程度までに限られた。一方、トランスでは、回路規模が面積、高さともに数センチ単位になるなどサイズ面で課題を抱えていた。
今回、ADIが開発した絶縁型誤差増幅アンプは、4×5ミリメートルサイズの小型パッケージ内にMEMS技術を応用し、極小のトランスを形成。サイズが課題であったトランス型で、光カプラを上回る大幅な小型化に成功した。
性能面でも、400キロヘルツ の帯域幅を誇り、高速なフィードバックが行え、先端CPUやFPGAなどの負荷を持つ電源で強く要求される高速過渡応答実現に貢献する。精度も25度Cで初期精度0.5%、-40度Cから125度Cの全動作温度範囲で1%のトータル精度を実現した。1.225V出力の高精度な基準電圧源を内蔵している。消費電力は35mWと、光カプラに比べ2分の1から3分の1程度に抑えている。
新製品は、絶縁定格2.5kVrms品(ADuM3190)と5kVrms品(同4190/4月サンプル出荷予定)の2種類がある。
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