130213_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
2月13日 |
130213_02 |
リニアテクノロジー |
ユニット |
電源・アンテナ・高周波部品 |
一般産業用 |
ダストネットワークスの無線通信用SoC/モジュール製品2種類
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リニアテクノロジーは、日本市場での無線通信用SoC/モジュール製品の本格販売を開始した。高い信頼性の通信と、乾電池で5―10年駆動という長寿命を実現する低消費電力を特徴とする製品で、産業、インフラ、エネルギーなどの市場への浸透を図る。
リニアテクノロジーは、高性能アナログICに特化した半導体メーカーだが、11年に無線通信用SoC/モジュールメーカーの米ダストネットワークス社を買収。初めて、アナログ半導体以外の分野に参入した。買収後、「ダストネットワークス事業部」として欧米で実績ある「ダストネットワークス」のブランド名を残しながら、事業強化を実施している。
ダストネットワークス製品の特徴は、超低消費電力と高信頼性を実現する独自ホッピング通信技術「SmartMesh(スマートメッシュ)」にある。
同技術では、各無線端末の電源オフ時間を最大化できる「時間同期」機能を実現した。多くの無線通信技術では、ネットワークの状況を監視するため、一部の無線端末は常時起動している必要がある。
一方、時間同期では全ての無線端末が通信を終えた後、数百ミリ秒から数分といった単位であらかじめ設定された時間に、一斉に電源オフ状態に入り、設定時間経過後、一斉に起動通信するといったことが可能。駆動時間を最小化することができ「数秒間隔での動作であれば、乾電池で5年を超えるような長寿命が実現できる」(ダストネットワークス製品グループのジョイ・ワイスプレジデント)という。
また、スマートメッシュは、状況に応じて使用周波数帯を変更するチャネルホッピング機能にも対応。ある周波数帯で混信などの異常が生じた場合、異なる周波数帯に変更し、通信を確実に行うというもの。
12年10月に、最新SoC製品「LTC5800」とモジュール製品「LTP5900」を発売。対応MACとして、ワイヤレスHART/IEC62591とIEEE802.15.4に準拠する「SmartMesh ワイヤレスHART」と、6LowPANとIEEE802.15.4/Eに準拠した「SmartMeshIP」の2種を用意している。
リニアテクノロジー日本法人では、高性能アナログICで実績のある産業機器向け販売チャネルを生かし、ダストネットワークス製品の拡販を図る方針。
また、環境発電対応の超高効率電源IC製品などと組み合わせて、エナジーハーベスト型無線センサー通信端末への提案も実施していく。
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