130207_02
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
2月7日 |
130207_02 |
東洋紡 |
光関連部品 |
光部品、光モジュール |
一般産業用 |
虹むらを解消したポリエステル原料の超複屈折フィルム
東洋紡は、慶応義塾大学の小池康教授と共同で虹のような色むら(虹むら)を解消したポリエステルを原料とした超複屈折フィルムを開発した。
液晶バックライト部材用のベースフィルムのほか、液晶ユニット用部材としてPVA偏光子保護フィルム、タッチパネル用各種ベースフィルム基材、液晶画面の視認性改良(偏光サングラス対応)フィルムなどの需要を見込んでいる。既存光学用フィルム設備を一部改修するだけで生産できる。
東洋紡は、フィルム主力工場の犬山工場(愛知県犬山市)の1ラインを改修し、今回の超複屈折フィルム「コスモシャイン」を月産約1千万平方メートル量産できる体制を整えた。今後、需要を見ながら増産していく。超複屈折フィルム「コスモシャイン」で15年150億円の売上げを見込んでいる。
開発した超複屈折フィルムは、小池教授の「LED光源の特徴と超複屈折フィルムの技術を組み合わせることで、これまでにない液晶ディスプレイができる」という発想を基に、新しい機能を持つフィルムの共同開発を進めてきた。
これまで、液晶ディスプレイには複屈折ゼロの等方性の部材しか使用できないといわれていたが、逆転の発想で従来のフィルムが持つ複屈折量(位相差約1千―3千ナノメートル)をはるかに超える位相差約1万ナノメートルを示す超複屈折フィルムを液晶ディスプレイに使えるようにした。
延伸フィルムでありながら、複屈折による虹むらを解消。液晶から発せられる光を、より自然光に近い状態へ変換できる。様々な素材との接着性にも優れている。
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