QMEMS技術で開発した水晶片を駆使し、世界最薄を実現した厚さ0.48mmの音叉型水晶振動子「FC-13E」

　エプソントヨコムは、世界最薄となる厚さ０.４８ミリメートルの音叉型水晶振動子「ＦＣ―１３Ｅ」を商品化し、量産を開始した。サンプル価格は３００円。

　新製品は、ＱＭＥＭＳ技術により開発した超小型の音叉型水晶片と、独自の実装技術を駆使するとともに、パッケージとなる材料厚さの最適化と金錫封止の採用で、同サイズの同社従来製品「ＦＣ―１３Ｆ」（厚さ０.６ミリメートル）をさらに薄型化した。

　高機能で、セキュリティの高いスマートカードの市場が拡大している。クレジットカードをはじめとする薄いカードの中にも、時間管理機能などを搭載する要求が強く、主要部品となるキロヘルツ帯（３２.７６８キロヘルツ）水晶振動子でも、０.５ミリメートルを切る薄型ＳＭＤタイプの実現が望まれていた。

　精度を表す周波数許容偏差は、プラスマイナス１００×１０−６。