051207_04クラレ

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日付		メーカー名	製品分類	分類	用途
12月7日	051207_04	クラレ	電子材料	電子材料	一般民生用

コントラスト比を10-20%向上させる液晶ディスプレイの偏向板向け光学用ポバールフィルム

クラレは６日、液晶ディスプレイ用偏光板の原料フィルムである光学用ポバールフィルムの新製品「VF-PE」を開発したと発表した。従来製品に比べ、液晶テレビのコントラスト比を10-20％向上、モバイル向けでは最終的な製品内での厚さを約４０％削減することが可能。すでにユーザー向けサンプル出荷を開始しており、来春には事業を本格化できる見通し。

同製品は、原料のポリビニルアルコール主鎖に疎水性のモノマーを共重合した新規ポリマーを採用しており、従来品「VF-PS」よりも高い偏光性能と延伸性能を持つ。

液晶テレビの偏光板に「VF-PE」を採用した場合には、従来１千対１程度だったコントラスト比を１２００対１にまで向上することができる。またモバイル用途では、従来と同じ偏光性能を持ちながら、延伸後の厚みで従来より１０マイクロメートル程度薄くすることが可能になる。テレビ向けなどで厚さ７５マイクロメートル、モバイル向けで厚さ４マイクロメートルで販売する予定。

「偏光板の原料フィルムの性能向上により、液晶テレビの画質向上に貢献したい」（同社）という。

偏光板は、液晶ディスプレイに不可欠な重要部材。同社は延伸・染色する前の原料フィルムであるポバールフィルムのシェアを８５％持つ。