「タッチエンジンモジュール」
タッチエンジンTMモジュールの主な仕様
仕様 |
「STE-9013」および「STE-9014」 |
一般使用 |
対象タッチパネルサイズ |
STE-9013 :3インチ
STE-9014 :4インチ |
触覚波形(出力) |
クリック感など5パターン |
動作温度 |
-20〜60℃ |
回路使用 |
入力電圧 |
3.0〜5.5V |
制御I/O |
RS-232C、1ポート |
外形寸法
L(mm)×W(mm)×H(mm)
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振動テーブル部
:45×63×1.9(「STE-9013」)
:54×63×1.9(「STE-9014」)
アクチュエータ駆動回路部
:30×2×1.2
:20×24×2.3
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ソニーはこのほど、デジタルカメラなどの各種モバイル機器向けに、低電圧で駆動が可能な積層圧電素子を用いた触覚ヒューマンインターフェイスモジュール「タッチエンジンモジュール」を開発、今月中旬からサンプル出荷を開始する。
デジタルスチルカメラなどの様々な製品にディスプレイの採用が広がるのと同時に、直感的に指先で触れて操作を行うことができるタッチパネルや、入力センサーの搭載が多くなってきている。一般のタッチパネルは、押しボタンスイッチなどと異なり、タッチする際のクリック感がないが、最近は、ユーザーの操作性向上のため、操作時に指先にクリック感が得られるタイプのタッチパネルの製品化が進みつつある。
今回商品化するタッチエンジンモジュールは、タッチパネルなどと組み合わせることで、クリックなどの操作に対し、指先に振動を伝え、ユーザーへ確実な操作の感覚を生み出すもの。低電圧で駆動が可能な積層圧電素子を採用することで、モバイル機器に適した低電圧での駆動が可能。また、同モジュールは、タッチパネルを簡単に搭載できる構造となっており、あらゆる機器への搭載が可能。
薄型化が可能な圧電アクチュエータ。圧電アクチュエータの高い応答性を生かし、軽快な操作感触を実現した。低電圧化については、圧電層と電極層を積み重ねて多層化することで、モバイル機器に適した低電圧駆動を可能とした。タッチパネル付き表示機器の搭載、および筐体への固定が両面テープにより容易に行える。タッチエンジンは、ソニーとソニーコンピュータサイエンス研究所が共同開発した触覚ヒューマンインターフェイス技術。
今回、サンプル出荷を開始するタッチエンジンモジュールは、3インチサイズの「STE-9013」と4インチサイズの「STE-9014」の2種類。サンプル価格はともに3万円(税込み)。外形寸法(3インチサイズ)は、振動テーブル部が45×63×厚さ1.9ミリメートル、駆動回路が20×24×厚さ2.3ミリメートル。タッチエンジンモジュールは、すでに同社の放送局向けコントローラ「UCP-8060」に搭載され、放送局向けに採用されている。 |