電波プロダクトニュース
051019_04
アナログ入力範囲をソフトで選択できるSAR高精度A/Dコンバータ 米アナログ・デバイセズ社は、アナログ入力範囲をソフトウエアで選択できるSAR(逐次比較型)高精度A/Dコンバータ(ADC)のサンプル出荷を開始した。最先端の製造装置や、医療機器などのデータアクイジョン(情報取得)システム向けで、同社ADC製品の旗艦製品として位置づける。 発表した新製品は、分解能16ビットの「AD761xシリーズ」と同18ビット「AD763xシリーズ」の2シリーズ。 各シリーズとも「0-5ボルト」「0-10ボルト」のユニポーラ入力電圧範囲と「±5-±10ボルト」のバイポーラ入力電圧範囲を選択できる。入力範囲の切り替えは、ソフトウエアで行う。 このため、従来必要だった抵抗分離回路など、レベルシフト機能やゲインステージが不要。外付け部品の削減ができ、システム実装スペースも50%程度小さくできる。また、入力信号のインピーダンスに対しても影響がなく、高精度化を容易に実現する。 16ビットの「AD761x」の最高処理速度は、毎秒750キロサンプル、18ビットの「同3x」は、毎秒670キロサンプルといずれも業界最速クラス。高精度性能を示す積分非直線性(INL)も、同1xが2.0LSB、2.5LSBを誇る。 また、2.5ボルトリファレンスやコンバージョンクロックなどのアナログ機能を内蔵する。両シリーズとも、パッケージは48ピンLQFPと48ピンLFCSPを揃える。 ソフトウエアプログラムによる入力電圧範囲の切り替えは、高精度なプロセス技術が必要だが、同社は独自プロセス技術「iCMOS」を活用し実現した。 同技術は、主に産業用途を想定して開発。30ボルトの高耐圧、高精度でありながら、微細プロセスによりチップサイズを小型化でき、消費電力も85%削減する。なお、AD763xシリーズの消費電力は、毎秒500キロサンプリング動作時、75ミリワット。 同社は「今後もiCMOS技術を用いて、次世代の産業機器を実現できる製品を開発し、産業機器業界に貢献していく」としている。 |
|
全新製品情報
|
一般電子部品:製品別リスト
|
|
電子デバイス:製品別リスト
|
電子デバイス:用途別リスト|
| ホームページへ戻る
|
次データへ
|