電波プロダクトニュース
051018_10
処理性能2000DMIPSモバイル機器向け業界最高速性能コアCortex-A8プロセッサ 英ARM社(日本法人=アーム、西嶋貴史社長)は、32ビットRISCプロセッサIP(知的所有権)「ARMコア」を提供する。ARMコアを搭載した半導体は、携帯電話など組込み機器向けに最近1年間に約15億個出荷されており、組込みシステムの核ともいえる存在だ。 ARMコアの特徴は、低消費電力、低コストを、性能の犠牲なく実現する点。携帯電話など、電池駆動のモバイル機器を中心に、広く普及している。 同社は今月、次世代ARMコアとして、業界最高速性能コア「Cortex-A8プロセッサ」を発表した。新コアは、65ナノプロセスを使用した場合、300ミリワット未満の低消費電力を実現し、ARMコアの従来用途であるモバイル機器に対応する。加えて、処理性能は最大2000DMIPSを誇り、デジタルテレビや次世代レコーダなど、各種民生機器にも対応できる。動作周波数は最大で1ギガヘルツ。 16ビット命令セットが処理でき、性能やエネルギ効率、コード密度を改善する「Thumb-2テクノロジ」を初めて搭載。H・264やMP3など、メディアコーデックを高速処理するNEON信号処理拡張機能や、ジャストインタイム(JIT)やダイナミック・アダプティブ・コンパイレーション(DAC)を最適化する「JazelleRCT Javaアクセラレーションテクノロジ」を搭載している。 また、組込みシステムへの要求が高まっているセキュリティについても安全、確実なトランザクションとデジタル著作権管理に対応するTrustZoneテクノロジを盛り込んでいる。このTrustZoneテクノロジについては、11月開催のET2005でも展示の予定。また、ET2005では、ARM11コア4つで構成するマルチプロセッサコア「ARM11MPCore」なども紹介する。さらに、ARMコアや同コアを採用した組込みシステム開発ツール「RealView」に関連した製品や、サポートサービスを提供するパートナ企業の最新技術も紹介される。 西嶋社長は「日本市場は今後の成長領域であるデジタル家電、自動車分野で最先端技術を持つメーカーが存在する。日本法人として、日本の半導体メーカーへのサポートとともに、日本の家電・自動車メーカーへのアピールを行い、世界的なARMコアの普及を支えていく」と語っている。 |
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