電波プロダクトニュース
051007_10
次世代カーオーディオ向けメディアプロセッサとデジタルラジオ方式用IC フィリップスエレクトロニクスジャパンは、06年末から量産を予定する「次世代カーオーディオ向けIC」を発表した。マルチメディア化が求められるカーエンターテインメントのニーズに対応するカーオーディオ機能を実現する。 日本でカーエンターテインメントの中心といえば、グラフィック性能を重視するカーナビだが、音声案内による経路案内が好まれる傾向にある欧州では、カーオーディオが主役。 ただ「カーオーディオの機能は限られており、各カーオーディオメーカーは差別化に苦慮している。この現状に対し、新たなカーオーディオの可能性を提案できる製品開発を進めてきた」(半導体事業部マーケティング&技術統括部の園田慎介オートモーティブ&ID部長)。 発表したカーオーディオ向け新製品は、ネットワーク性能を高めたメディアプロセッサ「SAF7800」と、デジタルラジオ方式「DRM」用ICの2製品。 SAF7800は、今夏から量産を開始した携帯型デジタルオーディオ向けメディアプロセッサを自動車向けに改良。そのため、携帯型デジタルオーディオなど、ほかのマルチメディアとのインターフェイスが充実する。 従来からハンズフリー電話用に搭載されていたブルートゥースだけでなく、無線LANやUSB2.0に対応し、ネットワーク性能が充実。また、簡易なディスプレイ表示や、各種メモリー、ハードディスクとの接続ができる。 「動作周波数は300メガヘルツ程度で、すべての機能を実現することは不可能だが、ユーザー(メーカー)側は、豊富な機能から選択でき、様々なタイプの次世代型製品の開発が可能となる。中でも無線LANは、自宅の機器との接続だけでなく、ガソリンスタンドなど公共のホットスポットとの連携したサービスも考えられ、その可能性は大きい」と同部長。 DRM放送も、欧州の一部で試験放送が開始されており、カーオーディオメーカー各社のDRM対応製品への期待は大きい。 同部長は「今後もデジタル家電向けの製品をいち早く自動車向けに対応させ、高性能なプロセッサ開発を進めていく」としている。 |
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