電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
9月14日050914_01 日立製作所 ユニット 電源・アンテナ・高周波部品 一般産業用

ミューチップの通信距離を2倍超に拡大させるアンテナ内蔵ラベル



日立製作所は13日、超小型ICチップ「ミューチップ」とリーダー(読み取り装置)との通信距離を従来の30センチメートルから70センチメートルに拡大させるアンテナ内蔵ラベルを開発したと発表した。06年3月の製品化と同時に、量産体制を計画。

現在開催中の愛知万博の入場券に採用されているアンテナ内蔵ミューチップのサイズは51×1.5ミリメートル。新製品は62×76ミリメートルで、アンテナ内蔵ラベルの端に、量産出荷しているミューチップを張るだけで、通信距離を延ばせる。アンテナ素材には、環境にやさしく経済性の高いアルミメタルを採用。ミューチップをそのまま活用するため、製品の安定性と信頼性が特徴という。

中央研究所知能システム研究部・宇佐美光雄研究主幹は「ミューチップと内蔵ラベルの両方を低コストで生産できる生産体制と、簡便な実装方法による通信距離向上が特徴」と語る。

今回開発したラベルは、ミューチップを組み合わせた形でICタグメーカーに向け販売する予定。タグメーカーは、宅配便の宛名票などの紙媒体へ組み込み、伝票や宛名票を使う物流業や運送業などでの利用を見込む。

同社は「現在使われている入場券から、物流業などでも利用できるようになり、ミューチップの応用範囲を拡大できる製品」と位置づける。通信距離はアンテナ面積に比例するが「70センチメートルが実用レベル」という。生産能力や価格、販売目標などは来春の製品化までに詰める。

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