電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
8月25日050825_05 内橋エステック 半導体複合部品 機能モジュール 一般産業用

独自の抵抗溶接法で高速・高感度を実現した磁気センサー素子



内橋エステック(大阪市鶴見区今津北2-9-14、内橋久夫社長)は、高性能磁気センサー素子「MI素子」および同素子を採用した「MIセンサ」を開発し、今月からエンジニアリングサンプルの出荷を開始した。

ハンダ、温度ヒューズに続く第3の柱になる部品として開発を進めていた。MI素子の単品販売のほか、MIセンサとしても販売する。ともに量産体制をすでに整え、ユーザーの要望に合わせて供給を始める。

MI素子は、7.8×3.2ミリのセラミック基板に、φ30マイクロメートルのアモルファス極細線を独自の抵抗溶接法で溶接することで、信頼性、耐久性を大幅に向上させ、高速、高感度の磁気センサー素子を実現した。

検出磁界周波数DC―メガヘルツ、検出可能最小磁界10のマイナス4乗(A/m)。素子本体寸法8.4×3.7ミリ。バイアス―フィードバック印加用コイルを取り付けても、小型ヘッド寸法に抑えることができる。

透磁率の高い磁性線のアモルファス線に高周波励磁電流を通電した時、アモルファス線のインピーダンスが電流通電方向に印加した外部磁界によって、敏感に変化する磁気インピーダンス効果を利用した。

磁性線のアモルファス線と熱膨張係数が近いセラミック基板を用い、磁歪効果の影響を抑制した。素子が外に出ているため、被検出物に近づけられることから、極部磁界の測定などに適している。

MIセンサは、MI素子を1素子使用した磁界強度計「MIマグネットメーター」とMI素子を2素子直列(直列タイプ)または、2素子並列(並列タイプ)を使用した磁界勾配計「MIグラジオメーター」を取り揃えた。

MIマグネットメーターは、独自方式の回路で駆動することにより、安定した磁界検出出力を得ることが可能。磁界絶対強度に比例した電圧信号を出力できる。高密度実装で駆動モジュール部寸法を12ミリ角に抑えた。

センサーヘッド部と駆動モジュール部は分離して設置できる。電源5ボルト駆動。民生用、産業用、医用など、幅広い分野での需要を見込んでいる。

MIグラジオメーターは、2個のMI素子に印加された磁界の強度差を演算増幅処理することで、磁界勾配値を検出する。地磁気などの磁界ノイズ環境下で微小磁界を検出できる。

MI素子自体は、±200アンペア/mのダイナミックレンジを保持したまま動作するため、被検出物の残留磁界強度が、MI素子のダイナミックレンジ内に収まる限り、磁界勾配値の高感度検出が可能。

高密度実装で駆動モジュール寸法15ミリ角。センサーヘッドと駆動モジュールを分離設置できる。磁気カードなど、磁気印刷物などの磁気イメージ検出や磁性金属劣化診断、磁気式非破壊検査、磁気探査、磁界発生源の位置検出、医療用微小磁界センサーなどの用途を見込んでいる。

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