電波プロダクトニュース
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2プロセッサを1チップ化した携帯高度マルチメディア端末化用チップセット 【ニューヨーク支局】米クアルコムは、2個のプロセッサをシングルチップにすることで携帯電話のハイエンド・マルチメディア端末化を実現するチップセット「MSM7500コンバージェンス・プラットフォーム」を開発、機器メーカーへの出荷を開始した。同社は、携帯電話向けの無線方式であるCDMA(符号化分割多重接続)技術の開発企業として知られている。 MSM7500は、一般消費者向けのデジタル端末と携帯電話機能「CDMA2000 1xEV-DO RevA」を一体化したマルチメディア端末を可能にするチップセット。具体的にはワイヤレス端末が究極の個人用マルチメディア端末に生まれ変わり、ハイエンドのPDAやスマートフォンがハイエンドのワイヤレスコンピュータに変身させる、と同社は説明している。開発を担当した同社CDMA技術部門社長のサンジェイ・ジャー氏によると、MSM7500を搭載することで800万画素級のデジタルカメラ、VGA並み画質のゲーム機、多くのAVフォーマットをサポートするハイエンド端末を可能にするという。 オンデマンド送受信 MSM7500は、アプリケーションプロセッサ「ARM11」とモデムプロセッサ「ARM9」を統合したデュアルCPU構造で、高速でマルチメディア・コンテンツのオンデマンド送受信を可能にする。 ジャー社長は、同チップセットの特徴として(1)高画質VGAディスプレイ(2)ワイヤレス端末を個人メディアプレヤーに変換するTV出力(3)ATI社製の3Dグラフィックス・プロセッサを組み込むことでハイエンドのゲーム機体験――などを挙げている。 業務用としても、ワイヤレスPCとしての機能、添付ファイルの閲覧と編集、先進のセキュリティを提供するため「ワイヤレスオフィス」としての役目を大いに果たすとしている。また、次世代ハイエンド機としての機能拡張に向け、別個の半導体やプロセッサは不要のため、低コストでの端末製造が可能というのがジャー氏の説明である。 |
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