050715_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
7月15日 |
050715_01 |
シャープ |
表示デバイス |
液晶・プラズマ・CRT |
一般民生用 |
左右の画像の分離が可能なデュアルビュー液晶と視野角の切り替えが可能なベールビュー液晶
|
シャープは、シャープヨーロッパ研究所と共同でデュアルビュー液晶とベールビュー液晶を開発し、今月から量産を開始する。
(1面参照)
両液晶は、シャープヨーロッパ研究所で開発した立体表示が可能な3D液晶ディスプレイ技術を応用した。デュアルビュー液晶は3D液晶同様、視差バリアにより1ピクセルごとに光の進行方向を制御する。3D液晶が左右の画像を分離する角度を6°にしていたのに対し、デュアルビュー液晶ではカーナビ用途で40°以上にした。
カラーフィルタガラス上に独自開発のスイッチ液晶によるスリット状の視差バリア層を設け、左右に光を分離し、異なる情報やコンテンツの表示を可能にした(図1)。光透過率はこれまでより約半分に落ちるが、バックライトで輝度を現行TFT液晶にかなり近づけることができる。
右画面でテレビ放送、左画面でインターネット画面表示の液晶マルチメディアモニターをはじめ、運転席側は地図表示、助手席側はDVD映像表示の車載用ディスプレイや業務用モニター、電子ポスターなどの用途を期待している。
ベールビュー液晶はカラーフィルタガラス上にスイッチング用液晶層を設け、電気的にON/OFFの切り替えを行うことで、液晶ディスプレイ表示を広視野角と狭視野角に切り替えられる。スイッチONすると左右への光を遮断し、正面だけに光が透過し、表示画面を見ることができる構造にした(図2)。隣から表示画面をのぞかれたり、プライバシを意識したいシーンなど携帯電話やパーソナルPC、ATM端末などの用途開拓を進められるとみている。 |
|