電波プロダクトニュース
050713_02
NdFeB燒結磁石(ネオジム磁石)で残留磁束密度・最大エネルギー積の世界最高特性を実験室レベルで達成 NEOMAXは12日、NdFeB焼結磁石(ネオジム磁石)で残留磁束密度1.555T、最大エネルギ積474kJ/立方メートル(59.5MGOe)の世界最高特性を得ることに成功した、と発表した。 同社開発本部研究開発センタM1グループ(松浦裕グループ長)による実験室レベルの開発成果で、TDKが04年開発発表した実験室レベルの世界最高特性を0.012T、8kJ/立方メートル(1.0MGOe)上回った。 同社では今回の要素技術を06年度中にネオジム磁石「NEOMAX」の量産技術として確立し、NEOMAXの量産に用いる。最大エネルギ積を現在の量産品のNEOMAXより数%上げることができ、ハイブリッド自動車の駆動用モーターやエアコン用コンプレッサモーターなどの小型、軽量化が図れると期待している。 N2 Fe14B1 の主相はこれまでと同じだが、Nd(ネオジム)が多いNdリッチ層を保磁力を維持しながら従来より減らした。これによって粒界層が減り主相比率を同社従来開発品の98%から98.2%に増やせ、残留磁束密度を上げることができた。 また、成形時の磁場の強さや磁場をかけるタイミングなどを工夫し、現行量産品で96%ぐらいといわれる結晶の配向率を99.3%-99.4%まで高めた。製造工程から入る酸素や窒素などの不純物を極力除去するため、不活性雰囲気中で成形した。 ネオジム磁石は同社が82年に発明し、85年から量産。HDDをはじめ、MRI、アンジュレータなど用途が拡大。最近ではハイブリッド自動車の駆動用モーター、エアコン用コンプレッサモーターなどの省エネ用途にも採用され始めている。 |
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