電波プロダクトニュース
050607_01
低雑音化と広い信号バンド幅に対応したデジタル家電向け高速信号伝送コネクタ&ケーブル 山一電機は、高速信号伝送コネクタ&ケーブル「YFLEX」をコネクタ事業における戦略製品の1つに位置付け、薄型TVをはじめとするデジタル家電市場への積極的な拡販を推進する。YFLEXの06年3月期売上高は、前期比5割増を目指す。 同社が開発した高速高周波伝送対応のフレキシブルプリント配線板「YFLEX信号伝送ケーブル」(シリーズ名=YFBシリーズ)は、低雑音(低EMI雑音)性能や、高速信号伝送性能に優れ、専用の高速信号伝送コネクタ「HFシリーズ」との組み合わせで、各種デジタル薄型TVなどでの採用が広がっており、昨年以降、生産が大きく拡大している。YFLEXの売上げは、2年前と比較し約10倍に増加しているという。 同製品は、デジタルTVの高速伝送用途で求められる(1)低雑音化(2)広い信号のバンド幅に対する高い伝送性能―などのニーズに応えた製品。素材に液晶ポリマーを採用し、独自のマイクロストリップ構造を作り込むことで、低ノイズ化や高い伝送性能を実現した。微細かつ正確な配線により、特性インピーダンスの整合と差動動作による雑音抑制に優れたケーブルとなっている。 2層配線構造との相乗効果により、不要輻射の少ないEMI対策に有効な特性を発揮する。コネクタ接続により、作業性にも優れている。 伝送速度は、3ギガbps以上。低クロストーク。YFLEX薄型多層基板は、多層であっても薄く、高信頼性のため、製品のディスプレイパネル全体を薄型化することが可能。20ピンから60ピンまでのラインアップを揃え、特注生産も可能。RoHS指令対応、鉛フリー実装対応。 YFLEXケーブル&コネクタは、デジタルTV以外にも様々な用途で採用が拡大している。「今後も、客先からの多極化や薄型・小型要求に対応する新製品開発に力を入れる」(木村直技術本部YFLEX開発部長)。 YFLEXの生産は、岡山県およびフィリピンの製造拠点で行っている。 |
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