電波プロダクトニュース



050304_05
 
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月4日050304_05 米ザイリンクス 半導体集積回路 セミカスタムIC 一般民生用

民生電子に焦点を当てた業界最低価格実現のFPGA



【モントレー(米カリフォルニア州)=姜特派員】当地で3日まで開催された半導体企業の年次総会「エレクトロニクス・サミット2005」で、米ザイリンクスのウィム・ロレンツ会長は、業界最低価格を実現したFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)の新製品「Spartan(スパルタン)3E」を紹介した。

同製品は、民生電子に焦点を当てたFPGA「スパルタン」シリーズの最新製品。「スパルタン3」「同3L」「Vertex」ファミリーなどと同様、90nmのプロセス技術で構築されており、ロジック重視のアーキテクチャーで前世代の「スパルタン3」ファミリーよりプログラミング性と適応性が大幅に向上した。

「適応性の向上、より小さなパターンとダイサイズ、システムゲート当たり最も安い単価が3Eの特徴。これにより、『スパルタン』シリーズで築いた民生電子分野における当社の成長基調がさらに加速するだろう」と自信をみせる。

ザイリンクスでは6年前に「スパルタン」シリーズの最初の製品を発表。当初は低コスト通信機器市場が主要ターゲットで、民生電子市場での売上げはなかった。しかし今日、半導体売上げの15%が民生電子で構成される。ロレンツ会長は「スパルタン」ファミリーの新製品を発表するたびに、新たな市場機会が得られると述べ、3Eによってデジタル民生電子市場での売上げがさらに拡大、05年は半導体売上げの20%が同市場で占められると期待している。

3Eファミリーは、システムゲート数が10万、25万、50万、120万、160万の各デバイスから成る。コストは、10万ゲート数のデバイスで2ドル以下、ハイエンドの120万数で9ドルと業界最低水準を実現し、民生電子分野の幅広いマス市場に対応する。98年に最初の100万システムゲート級デバイスを発表した際の単価は2000ドル。最新製品は当時のコストの3分の1にまで低減したことになる。

3Eはそのプログラミング性の高さ、コスト効率の良さで、製品価格の低減化、市場投入までの時間短縮に対するニーズが高い平面テレビ向けに最適とザイリンクス。また、ブルーレイやHDなどの次世代高精細プレヤーも同ファミリーのターゲット。今年後半に量産を開始の予定だ。

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