電波プロダクトニュース
050210_01
地上デジタル放送受信携帯向け低消費AD変換器 富士通は9日、地上デジタルテレビ放送や地上デジタルラジオ放送を受信する携帯電話向けにデルタシグマ(ΔΣ)方式を採用した低消費電力のAD(アナログデジタル)変換器を開発したと発表した。 今回開発したAD変換器は、広いダイナミックレンジを実現するデルタシグマ方式を地上デジタル放送受信用に初めて採用し、AD変換器を高精度化した。また、分解能が可変になるAD変換器を開発し、増幅回路を追加することなく可変利得機能を実現した。 さらにAD変換器を安定動作させるため、容量素子と抵抗素子による位相補償回路を開発した。このAD変換器は、1.2V電源動作で3.5mWの低消費電力を実現している。プロセス技術は、0.11μmCMOS技術を用いている。 これにより、携帯電話に搭載するチューナーの消費電力を現在の約三分の一から六分の一となる30mWに低減することが可能になり、携帯電話で地上デジタル放送を長時間視聴することができる。さらにOFDM復調器とのワンチップ化により、携帯電話の小型化も可能になる。 同社では、このAD変換器を採用した小型チューナーを一年以内に製品化する予定である。 |
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