電波プロダクトニュース
050207_01
高性能デジタル機器向け4CPU搭載マルチコアプロセッサー 富士通研究所(村野和雄社長)は、高性能なデジタル民生機器向けに動作周波数533MヘルツのFR-Vプロセッサーコア「FR550」を四個搭載したメディア処理用1チップ・マルチプロセッサーを開発した。 現在、大量のデータを高速に取り扱う画像処理・データ伝送処理のニーズに対しては、専用のLSIを使用することが一般的。これに対し、今回開発した新技術は、組み込み用途向けの八命令まで同時に実行できる汎用の32ビットRISCマイクロプロセッサーコア「FR550」を複数使用した。 四つのプロセッサーコアと二つのデータ転送機能をそれぞれ独立して並行して実行させる独自のプロセッサーアーキテクチャー、ソフトウエア開発環境を開発している。 また、高精度の電源ノイズ解析シミュレーション環境も開発。これらの特徴により、機能を固定することなく製品の仕様変更、バージョンアップ、機能追加などに短期間で対応できる。設計プロセスは90ナノメートル。 従来比で四倍以上の画像処理性能とデータ転送性能を持つ。毎秒512億回のメディア処理計算と1G(ギガ)バイトのデータ転送の同時処理を実現している。これにより、組み込み用途向けのプロセッサーとしては世界で初めて、非常に高い処理能力が求められるMPEG2MP@HLで符号化されたハイビジョンデジタル放送用の1920×1080ドットのカラー動画の復元処理をソフトウエアのみで実現する。 プロセッサーの消費電力はパソコンのCPU(50Wレベル)に比べ大幅に小さくわずか3W。 富士通では、今回のマルチプロセッサー技術を同社のFR-Vファミリーに応用し、2005年度中に高度な画像処理能力が必要とされる多機能プリンターなどのイメージング機器やアミューズメント機器向けに展開していく計画。 同技術は、六日から米サンフランシスコで開催の半導体に関する最先端技術の国際会議「ISSCC2005」で発表する。 |
|
全新製品情報
|
一般電子部品:製品別リスト
|
|
電子デバイス:製品別リスト
|
電子デバイス:用途別リスト|
| ホームページへ戻る
| 次データへ
|