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85度C750Vの耐高電圧化を実現したアルミ電解コンデンサー 
ニチコンは８５℃７５０Ｖ耐電圧のネジ端子形アルミ電解コンデンサーの開発に成功した。ハイブリッドカー、燃料電池車用や産業機器用インバーター電源用で求められている６００Ｖ以上の高電圧化に応えた。耐高電圧品はこれまで８５℃７００Ｖ品までだった。「ＮＸシリーズ７５０Ｖ」品として業界のトップを切って今月からサンプル出荷を開始し、長野工場（南安曇郡豊科町）で六月に月産能力一万個で量産に入る。 ＮＸシリーズ７５０Ｖ品は自社で化成皮膜を形成している強みを生かし、陽極箔のエッチングピットの大きさ、位置などの最適設計と、１０００Ｖ超の高耐圧誘電体皮膜形成技術を確立。７５０Ｖの耐高電圧で高温でも安定した電解液組成からなる新開発の電解液を採用することで、８５℃７５０Ｖの耐高電圧化を実現した。耐リプル電流性能、温度特性にも優れ、８５℃二千時間を保証。 定格電圧７５０Ｖ、静電容量範囲２２０―２１００μＦ、温度範囲マイナス２５―プラス８５℃、製品寸法φ５１×８０Ｌ―φ９０×１９０Ｌミリでシリーズ化した。φ５１×５０Ｌミリ、静電容量２２０μＦ品でサンプル価格一万五千円。ハイブリッドカー、燃料電池車の自動車用途のほか、これまで４００―４５０ＷＶ品を二個直列接続しているＡＣ４００Ｖ入力の産業機器用インバーター用として単器対応が可能。大型アルミ電解コンデンサーの主力工場、長野工場（ＩＳＯ９００１、ＩＳＯ／ＴＳ１６９４９、ＩＳＯ１４００１認証取得済み）で生産する。 同社ではすでにトヨタのエスティマ、アルファードなどのハイブリッドカーに円筒形大型アルミ電解コンデンサーを供給。自動車用耐高電圧大型アルミ電解コンデンサーとしては円筒形の「ＮＸシリーズ８５℃７００Ｖ」（φ５１×８０Ｌ―φ９０×一９０Ｌミリ、静電容量範囲２７０―２７００μＦ）、「ＮＸシリーズ８５℃６３０Ｖ」（φ５１×５０Ｌ―φ１００×２５０Ｌミリ、２００―５６００μＦ）「ＥＶシリーズ１０５℃６５０Ｖ」（φ５１×７８Ｌ―φ６４×１８６Ｌミリ、２６０―１２００μＦ）から扁平形の「ＤＰシリーズ」（１０５℃、６３―４５０Ｖ、五千時間保証）まで取り揃えている。 |
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