電波プロダクトニュース



021128_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
11月28日 021128_01 富士通/富士通コンポーネント 表示デバイス 液晶・プラズマ・CRT他 一般産業用


タッチパネル



富士通研究所と富士通コンポーネントは、表面弾性波(SAW)を発生する圧電薄膜トランスデューサーを用いてPDAなどの携帯情報通信端末に最適なタッチパネルを世界で初めて開発した。

このタッチパネルは、厚さ0.7ミリメートルで、圧電薄膜トランスデューサーを収容する部分の幅が1.4ミリメートルのガラス1枚を用いている。このため光の透過率が98%と視認性に優れており、傷に対しても強く、小型化ができる。

タッチパネルに一般的に用いられている抵抗膜方式は、複数の層で構成されていることから光が散乱し、透過率が82%程度になってしまう。そのためコーティング処理を行って透過率を上げているが、86%程度にしか改善できない。

両社では透明基板1枚でタッチパネルが実現できる表面弾性波方式に着目。しかし、この方式は弾性波を発生させるための圧電トランスデューサーの出っ張りや基板全面を操作するための広い額縁が必要で、小型化が難しかった。

開発したタッチパネルは、パネル額縁部の幅が狭くてもタッチした位置を高精細に検出できる電極構成法と位置検出回路、電気信号を表面弾性波に変換する圧電薄膜トランスデューサーを形成するプロセス技術の開発により実現した。

トランスデューサーは、圧電薄膜を電極と単極性の櫛型電極で挟み込む電極構造を用いて「く」の字形電極を連続して配置するシェブロン型電極構成を考案し、額縁1.4ミリメートルで高精細な位置検出ができるようにした。また、このトランスデューサーに特化した高性能制御回路を開発、100dpiと毎秒100回のサンプリング性能を実現した。


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