電波プロダクトニュース
981007_01
新日本無線 新日本無線(佐藤吉彦社長)は、車載用のミリ波レーダーや高速無線LANなどのキーデバイスとなるガンダイオードを開発、99年春にも商品化する。また、価格を従来の10分の1以下とする新構造のガンダイオードもメドをつけ、99年秋に商品化を計画している。60G/76Gヘルツのミリ波半導体デバイスは、MMIC(モノリシック・マイクロ波IC)の開発が行われているが、今回発振素子として特性に優れているガンダイオードの低価格化にメドをつけたことから、同社は今後、ミリ波半導体デバイスのビジネスを本格展開する方針だ。 使い、自動車に搭載して前方障害物や車間距離を検知するミリ波レーダーや高速無線LANなどが期待されている。 そのキーデバイスとして、発振用ガンダイオードや受信用PINダイオードなどがある。 とくにガンダイオードは60Gヘルツで90-100ミリW、76Gヘルツで50-60ミリWと高出力が得られ、位相雑音やf分の1雑音が低いなど発振素子として優れた特性が得られるものの、組立・試験コストなどが課題となり、将来的に量産コストの低減が可能となるMMICに注目が集まっていた。 同社ではXバンド、Kバンドレーダー用ダイオードの開発・量産技術をベースに、ミリ波用各種ダイオードの開発を行ってきたが、このほど回路構成が容易で平面実装にも適用できる新構造のガンダイオードを開発した。これにより、従来数万円したガンダイオードの価格を量産時には10分の1以下にできるメドをつけた。 当面、99年春に従来のピルパッケージタイプで60G/76GヘルツのガンダイオードとフリップチップタイプのPINダイオードや、その他ミリ波ダイオードを投入する。99年秋には低価格タイプの新構造ガンダイオードおよび発振モジュールなどを商品化する計画。 |
| 全新製品情報| 一般電子部品:製品別リスト|
| 電子デバイス:製品別リスト| 電子デバイス:用途別リスト|
| ホームページへ戻る| 次データへ|