200527_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
5月27日 |
200527_01 |
ラピスセミコンダクタ |
半導体集積回路 |
専用IC |
自動車機器用 |
再生音異常検知機能を搭載した車載音声合成LSI開発
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車載音声合成LSI 「ML2253xシリーズ」 |
ロームグループのラピスセミコンダクタは、業界初の再生音異常検知機能を搭載した車載音声合成LSI「ML2253xシリーズ」を開発し、7月に量産を開始する。前工程をラピスセミコンダクタ宮城(宮城県大衡村)で、後工程をロームのタイ工場で行う。
フラッシュメモリー内蔵タイプ(メモリ容量2/4/16メガバイト)とフラッシュメモリー外付けタイプ(最大128メガバイト)の2シリーズをそろえた。16メガバイトフラッシュメモリー内蔵タイプで約13分、128メガバイトフラッシュメモリー外付けタイプで約109分の音声を再生できる。4月からサンプル出荷を始めた。サンプル価格2メガバイトフラッシュメモリー内蔵タイプで1300円/個(税別)。開発キット、リファレンスボードも同時発売。
今回の新製品で従来の中級車、大衆車に加え高級車の需要を取り込み、現在ワールドワイドで年間1500万個出荷し、国内トップシェアの音声合成LSIのうち300万個を占める車載向けを25年には2倍の600万個にまで増やす計画だ。
メーンマイコンのソフトウエア処理で音声再生するマイコン方式に比べ、音声再生に必要なデコーダ、高性能フィルタ、メモリー、通信インターフェイス、アンプなどを0.22マイクロメートルプロセスを用いて内蔵。パッケージは48ピンTQFP。
スピーカに直結して簡単なコマンドを送信するだけで音声を再生できる音声合成LSIの簡便さ、部品点数の少なさに加え、マイコン方式が音声再生以外の処理中は音声再生ができず、音声再生の遅れが生じる可能性をなくした。
さらに新製品はスピーカ出力のアナログ信号を再デジタル化し、LSI内部の再生データと比較することで、設定値以上の異常検知時にエラー信号をメーンマイコンへフィードバックすることにより、音声出力システムの品質を向上した業界初の再生音異常検知機能を搭載。入力からスピーカ端子までの故障検知を可能にした。
従来のROMライターからのオンボード書き換えに加え、メーンマイコンからSPIインターフェイス経由で内蔵フラッシュメモリーまたは外付けフラッシュメモリーへのデータ書き込みが可能。開発中の音声データ書き換えのほか、製品出荷後でも簡単に音声データを書き換えられる。
高音質音声圧縮技術HQ-ADPCMを採用。これまでのPCM圧縮方式に比べ、メモリー容量を5分の1に圧縮しても聞きやすい音で再生できる。サウンドデバイスコントロールキットに含まれるSpeech LSIユーティリティを使えば、音声データをHQ-ADPCMに変換できる。
ショート検知、高温度エラー検出、コマンド転送エラー検出など11種類の異常検知機能も搭載した。105度高温度動作、車載向け部品信頼性規格AEC-Q100に対応している。
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