電波プロダクトニュース



200326_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月26日 200326_01 ヨコオ ユニット 電源・アンテナ・高周波部品 一般民生用

ドローン市場向け、GNSS(全地球衛星測位システム)受信用アンテナ


ドローンメーカー向けに提供する
ヨコオ製GNSSアンテナ

 ヨコオは、GNSS(全地球衛星測位システム)受信用アンテナのドローン市場向けの展開を本格化させる。同社製GNSSアンテナが、同社として初めてドローンメーカー向けに提供することが決まったと発表した。高精度で耐環境性能に優れたGNSSアンテナの提供により、ドローン活用の発展への貢献を目指す。

 同社のGNSSアンテナは、自動車でのGNSS受信用に開発したもの。ビルなどの建物の影響で電波環境の悪い市街地でも安定した受信を実現し、主にカーナビや車両緊急通報システム用途として、大抵の自動車メーカーなどに採用されており、今回、初めてドローンメーカー向けの提供が決まった。

 同アンテナは、自動車用途として使用されているため耐環境性能に優れ、気温の変化や天候の悪化に強いことに加え、低い信号でもGPSレシーバに伝えるローノイズアンプの搭載で、ドローンの素早い起動に寄与する。

 製品概要は、サイズは幅30.4×奥行き35.5×高さ12.5mm。重量は25g(ケーブル、コネクタ除く)。受信周波数は、米GPS、欧州Galileo、ロシアGLONASSの周波数帯域。電源電圧は2.7―5.5V。特徴は@耐環境性能に優れ、気温の変化や天候の悪化に強いAローノイズアンプ搭載によりGPS受信機の起動が早い。

 ドローンは、橋桁の点検作業や災害対応、農薬散布など、危険な高所作業や人が立ち入るのが難しい場所へのアクセス、省人化への手助けとして産業用途での活用が広がっている。今後は、一部特区で始まっているドローンを使った宅配サービスの普及拡大や目視外での飛行が増加することが見込まれており、同社の高いアンテナ技術を生かした、高精度で環境信頼性の高いGNSSアンテナが求められてきている。

 18年度の日本国内のドローンビジネス市場は931億円に上り、24年度には5073億円(出所=インプレス総合研究所「ドローンビジネス調査報告書2019」)への拡大が見込まれている。

 さらに、日本政府がドローンを使用した物流や宅配サービスなどの商用化を見据えたルール作りを始める意思を明らかにし、22年度のルール実装を目指しているなど、今後もドローン市場は拡大していくこと予想されている。

 同社は昨年7月にMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)事業に進出するなど、自動車業界で長年培ってきた高度なアンテナ技術を生かし、新たな産業分野へと活躍の場を広げてきている。今後も精度や環境信頼性の高いアンテナ製品の提供を通じ、社会への貢献を目指す。


| 全新製品情報 | 一般電子部品:製品別リスト |
|
電子デバイス:製品別リスト | 電子デバイス:用途別リスト|
|
ホームページへ戻る | 次データへ |