電波プロダクトニュース



200310_01
日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
3月10日 200310_01 東京コイルエンジニアリング 受動部品 インダクタ・トランス 移動体通信機器用

ウェアラブルデバイスや、IoT端末などに最適な超小型機器向けの巻き線タイプの1mm/5mm各サイズメタル系パワーインダクタ


メタル系パワーインダクタ
「MCPシリーズ」

 東京コイルエンジニアリングは、メタル系パワーインダクタの製品ラインアップを拡充している。超小型機器向けの巻線タイプでは業界最小の1mm角サイズを実現した。一方では、小型でハイパワー化にニーズに対して5mm角サイズ品を開発。「MCPシリーズ」に追加し、幅広い用途への柔軟な対応を強化した。

 同社のメタル系パワーインダクタ「MCPシリーズ」は、磁性金属粉末に銅線によるコイルを内蔵してシート状にプレスし、電極をスパッタリングして形成したもの。

 独自製法のため、厚みのばらつきが非常に小さく、小型、薄型。閉磁路構造によってコア鳴きを抑え、低漏れ磁束を実現。大電流対応、低直流抵抗、高効率を特徴としている。また、パワーインダクタの複数個の並列、直列が可能で、しかも部品点数削減が可能。

 これまで1.6mm角サイズ、2016サイズ、2520サイズ、3mm角サイズ、4mm角サイズなど製品ラインアップを拡充してきた。

 新たにラインアップしたのは、「MCP101008」。1×1×0.8mmサイズと超小型。インダクタンスによって50mHと100mHの2タイプ。直流抵抗は26mΩ、38mΩ。許容差は±30%。

 ウエアラブルデバイス、IoT端末、5G用スマートフォンなど、高密度実装化がさらに進展し、搭載部品の小型、薄型化を強く求める分野におけるDC―DCコンバータ向けとして適する。

 同社はメタル系パワーインダクタとして、小型、薄型化を進める一方では、大電流化用途に対応するために大型サイズの製品ラインアップも拡充。新たに「MCP0520シリーズ」および「MCP0530シリーズ」を追加した。両シリーズは、5mm角サイズで、厚みが2mmと3mm。

 メタル系パワーインダクタは、一般的なフェライト系パワーインダクタに比べて、小型で大電流対応を特徴としている。市場での競合が激しいことから、同社では今回の超小型品と大電流対応品の製品ラインアップによって、総合的な市場での競争力が高まることになる。


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