160831_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
8月31日 |
160831_01 |
TDK |
受動部品 |
フィルタ |
一般民生用 |
オーディオライン挿入時の音質信号歪みを抑えたノイズ除去フィルタ
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TDKの「MAF1005G」シリーズ |
TDKは30日、オーディオラインに挿入した際の音声信号歪みを業界最高クラスまで抑えたノイズ除去フィルタ「MAF1005Gシリーズ」を開発した。
近年、スマホやタブレット端末の高性能化に伴い、オーディオの音質と通信品質の両立が求められている。
従来、モバイル端末のオーディオラインノイズ対策は、チップビーズなどのノイズ対策部品を回路に挿入することで行われている。従来の手法では、音声帯域の信号品質の劣化やセルラー帯域の不要な信号成分(スプリアス)発生により、各種ノイズ規制をクリアすることが難しくなっていた。
同製品はTDKが独自開発した低歪みフェライト材料を使用し、製品設計を最適化することで、ノイズ除去部品の挿入弊害であった音質劣化を抑えた。L1.0×W0.5×T0.5ミリの小型サイズで、セルラー帯域のスプリアスレベルを従来比で最大50デシベルまで抑制する。同製品を挿入することでオーディオ本来の性能を発揮し、音質劣化のないノイズ対策が可能となる。
同社は5月にノイズ除去フィルタ「MAF1608G」を発表しており、スピーカライン向けに供給を開始している。今回、さらなる小型化を実現し、ヘッドホンやマイクラインにも展開する。今後も小型サイズやインピーダンス特性などのラインアップ拡充を進め、スマホでの音楽再生やハイレゾ音源の普及により高まる高音質化ニーズに対応する。
月産2千万個の生産体制を国内工場に整え、8月から生産を開始している。
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