コスト低減と作業効率向上の雌雄同形電線対電線用コネクタ

「Ｄｉｔｔｏ電線対電線用コネクター」

　日本モレックス（神奈川県大和市）は家電や照明機器など低電流の中継接続用途向けに、コスト低減と作業効率向上に貢献する雌雄同形の「Ｄｉｔｔｏ電線対電線用コネクター」を発表した。

　Ｄｉｔｔｏ電線対電線用コネクターは、二つの同形状のコネクタを上下反転させて嵌合する雌雄同形の相互接続システム。同コネクタはオス／メスの区別がなく１種類のコネクタで相互接続が可能なため、作業効率の向上、在庫管理の負担軽減を図ることができ、コスト低減に寄与する。

　同コネクタは、ポジティブロック機構を備えた３.００ミリピッチの「１５０１７０シリーズ」、同じく３.００ミリピッチで国際安全基準（ＩＥＣ／ＥＮ　６０３３５―１第５版）のグローワイヤ試験に適合する「１５０２１０シリーズ」、フリクションロック機構を備えた２.５０ミリピッチの「３６８７７シリーズ」があり、それぞれ２―８極までの製品がラインアップされている。

　さらに、サブアセンブリ製品として、長さ１５０ミリもしくは３００ミリワイヤの片側だけにあらかじめコネクタ（３６８７７シリーズ）が取り付けられたビッグテール製品「１５０２０７シリーズ」もそろえている。組み立て済みのビッグテールワイヤハーネスは、端子の圧着および組み込み処理に要する時間を大幅に短縮でき、設計柔軟性とカスタマイズ性が求められる用途に迅速な導入が可能となる。

　主な特徴は、極性付きハウジングおよびハウジングの上下両面に備えられた二つのポジティブロック機構により、厳しい使用条件下での確実なコネクタ嵌合を保持。ＡＷＧ２６―２０（直径０.４０５―０.８１２ミリメートル）サイズのワイヤに適合。エンドユーザーの安全と保護を保証するグローワイヤ対応ハウジングが選択可能。

　用途は、家電、フィットネス機器、ホームエンターテインメント、ホームセキュリティ、ホームオフィスをはじめとする民生用途のほか、屋内外の照明や交通・道路照明、ディスプレイやサイネージ、自動車／自動二輪など。