過酷な環境用途向け２ミリピッチFPC対基板コネクタシステム

日本モレックスのＦＰＣ対基板コネクタ

　日本モレックス（神奈川県大和市）は、過酷用途での確実な嵌合と優れた省スペース性、コスト効率性を提供する「Ｆｌｅｘｉ―Ｌａｔｃｈ　２.００ミリピッチＦＰＣ対基板コネクターシステム」を発表した。自動車照明や家電、各種産業分野での過酷環境用途に適している。

　新製品は、様々なケーブル保持機能と耐久性に優れるポジティブ慣性ロック設計を取り入れることで、安全な電気接触と機械的な安定性を提供する２.００ミリピッチＦＰＣ対基板コネクタシステム。

　適用用途の一つである自動車ＬＥＤヘッドライトの場合、ＬＥＤランプ・モジュールとコントローラユニットとの接続用にモジュール数に応じて複数の電線対基板用コネクタを使用するケースが多い。だが、電線対基板ソリューションは複数のハーネスとヘッダーを組み立てる必要があり、コンポーネントおよび組み立て工程にコストがかかっていた。

　Ｆｌｅｘｉ―Ｌａｔｃｈコネクターシステムは、複数のＬＥＤランプを一つのＦＰＣモジュールにまとめ、単一のＦｌｅｘｉ―Ｌａｔｃｈコネクターを使用してコントローラユニットに接続できるため、コンポーネントや組み立てにかかるコストを削減できる。

　特徴は、２０Ｎのケーブル保持力を備え、自動車用途での衝撃および振動要件に適合。確実な嵌合を確保するポジティブ慣性ロックを採用し、不完全な嵌合を防止。嵌合時のクリック音により完全嵌合を確認可能。複数の極性キーを備え、不適切なケーブル挿入を防止。マイナス４０―プラス１２５度までの動作温度範囲により自動車用途に適合する。組み立て時のケーブル脱落を防止し、正しい嵌合位置にケーブルを配置するＦＰＣ保持タブを採用。

　用途は、自動車や輸送機器のヘッドライトをはじめコンフォート、インフォテインメントシステムなどのほか、液晶テレビ、産業用ロボット、遊戯機器、医療機器、照明機器など。