最大56mA　LED駆動対応の16ビットフラッシュ内蔵マイコン

セイコーエプソンの「S1C17M13」

　セイコーエプソンはオリジナル１６ビットフラッシュメモリー内蔵マイコンの新商品として、最大５６ｍＡ　ＬＥＤ駆動に対応した「Ｓ１Ｃ１７Ｍ１３」を商品化、サンプル出荷を開始した。３月に量産出荷を開始し、月産２０万個を予定。ＴＱＦＰ１２−４８ピンパッケージのサンプル価格は２３０円。

　新製品は、同社にとって初めてＬＥＤ表示アプリケーション向けに最適な仕様を実現した。１６キロバイトのフラッシュメモリーと２キロバイトのＲＡＭ、１２ビットＡＤコンバータ、３種類のシリアルインターフェイス、７００キロ−１６メガヘルツまで５種類の発振回路を１チップ化。消費電流はスリープモードで０.５μＡ（標準値）を達成。低消費マイコンとしてバッテリ駆動の小型ＬＥＤ表示機器などにも応用できる。

　動作電圧を１.８―５.５Ｖと広範囲に設定、ＦＡ機器で要望の多い５Ｖ駆動に対応している。また、最大５６ｍＡ出力を可能とする端子を５本設定。この高出力端子をコモン端子とし、ほかのセグメント端子８本と組み合わせることで、コモン端子の配線上に外部トランジスタの配置が不要となり、最大８セグメント×５コモンのセグメントＬＥＤ表示を実現した。

　さらに、ダイナミック点灯制御をサポートするハードウエアコントローラを内蔵。ユーザーは簡単なソフト設定で任意に点灯したいセグメント（ＬＥＤ）を選べ、細かな点灯間隔と４段階の輝度調整も可能。