超小型・低消費電力の新しいモーター・ドライバーIC

ＳＴマイクロの新しいモーター・ドライバーＩＣ

　ＳＴマイクロエレクトロニクスは超小型・低消費電力の新しいモーター・ドライバーＩＣを発表した。携帯型機器の普及が進む中、同製品は高性能なバッテリ駆動型機器の駆動時間を延長し、さらなる小型化と携帯性向上を実現する。

　携帯型の医療用ポンプや医療機器、パーソナル・ヘルスケア機器、携帯型ＰＯＳ端末、小型ロボット、セキュリティ機器、精密機器、携帯型プリンタなどの中核であるモーターの制御には、多くの技術的ノウハウが求められる。最も重要な課題の一つは、スペースと消費電力の制約がある中で、ロジックとパワー素子を１チップに集積すること。

　同社はこれら全ての要素を１チップに集積した超小型モーター・ドライバーＩＣを実現した。この新製品は、最も要求レベルの高い携帯型機器やウエアラブル機器のニーズをサポートする。また、バッテリ駆動のＩｏＴ機器の普及にも貢献する。

　わずか３×３ミリメートルの世界最小で、小型・軽量かつ使いやすい機器の開発を可能にするため、あらゆる機能を１チップに集積している。

　低い電源電圧（１.８Ｖ）で動作し、モーター停止時におけるクラス最高のスタンバイ電流（８０ｎＡ未満）を実現したゼロ電力モードにより、低消費電力設計に対応する。

　一方で、モーター動作時には、最大１.３Ａｒｍｓの電流を供給することができるため、ロボットの位置制御システムや、プリンタ、カメラ・オートフォーカス、電動歯ブラシ、シリンジ・ポンプといった、広範な用途のモーターに使用できる。