車載用に最適な高耐圧環境性対応の静電容量方式タッチパネル

富士通コンポーネントの静電容量方式タッチ パネル

　富士通コンポーネントは車載用タッチパネルに要求される高耐環境性に対応した静電容量方式タッチパネルを開発した。１６年下期からの量産開始を予定する。

　同社はこれまで、抵抗膜方式において独自の構造で静電容量方式タッチパネルに劣らない軽快な操作性を実現した製品を展開してきた。だが、透過率、表面硬度の観点から静電容量方式を好む顧客も多いため、新たに静電容量方式タッチパネルを製品化して、市場ニーズに合わせた最適なタッチパネルを提案できる体制を強化する。

　今回開発した製品では、抵抗膜方式タッチパネルで培った設計ノウハウと最新設備を導入することで高信頼性を実現した。カスタム設計にも対応し、様々な要求への対応が可能。

　具体的には、位置検出エリアと周辺部の静電方式スイッチを一体化し、操作部に高いデザイン性を持たせる。ユーザーが触覚で操作を実感できるように、クリック感や凸凹のあるメカニカルなスイッチを実装するための穴開けなどのガラス異形加工。要望に応じコントロールＩＣチューニングサポートおよびドライバソフトウエアのサポートも行う。

　同社では今後、軽荷重方式と静電容量方式それぞれの特徴を生かし、様々なカスタム対応により、顧客の要望に合ったタッチパネル製品を提供していく。

　新開発の車載用静電容量方式タッチパネルの概要仕様は、パネル仕様は静電容量方式（ガラスセンサータイプ）タッチパネル。

　使用温度範囲は、アイナス３０度―プラス８５度。パネルサイズはＭＡＸ１０.４インチ。対応コントロールＩＣは、Ａｔｍｅｌ．Ｃｙｐｒｅｓｓ。