IoT用途対応の産業機器向け小型・高効率のAC-DC電源2モデル

コーセルのＡＣ−ＤＣスイッチング電源

　コーセルはＩｏＴ用途に対応可能な一般産業機器向けの小型、高効率ＡＣ−ＤＣ電源「ＰＣＡシリーズ」２モデルを開発し、製品化した。９月から順次発売し、３年後には年間９億円の売上げを見込む。

　据置型汎用電源は、産業制御機器などで幅広く使われ、特に工作機械やインフラ設備などの制御装置には欠かすことができない。これら汎用電源でも、省エネルギーの流れから、高効率化の要求がさらに強くなってきており、また、電圧駆動素子が中心だった時代から、昨今の蓄電池や、ＬＥＤなどの電流駆動型の機器の普及により、定電流駆動や広い範囲での電圧可変の要望も多くなってきた。

　新製品は独自のパワー回路とマイコンによるデジタルアシスト制御を組み合わせることで、小型・高効率化と汎用・多機能化の両方を実現した一般産業機器向けＡＣ−ＤＣ電源のフラグシップモデルとして開発したもの。

　この製品は、ＩｏＴの要求に応えるものとして、ＵＡＲＴ通信による通信機能を備えており、外部からの設定変更や内部情報の取得が可能。

　同社従来品「ＰＢＡシリーズ」に比べて、体積比約６０％減（６００Ｗ）、約６５％減（１ｋＷ）。一般産業機器向けＡＣ−ＤＣ電源としては、業界最高クラスの電力変換効率９４％（ＡＣ２３０Ｖ入力時）を実現（ＰＣＡ１０００Ｆ−２４）。安全規格は、ＵＬ（アメリカ）、Ｃ−ＵＬ（カナダ）、ＤＥＭＫＯ（デンマーク）取得。ＣＥマーキングは低電圧指令に適合。