建設機械など向け高性能６軸センサーの慣性計測ユニット２機種

セイコーエプソンの慣性計測ユニット

　セイコーエプソンは、６軸センサーの慣性計測ユニット（ＩＭＵ）の新製品として、「Ｍ−Ｇ３６４」「Ｍ−Ｇ３５４」を商品化し、サンプルおよび量産出荷を開始した。

　新製品は組み込みタイプで、ユーザーの要望に基づきジャイロバイアス安定性、ロバスト性などの性能向上や、ＧＰＳとの連動などについてさらなる改善を行った。その結果、農業機械の自動運転、建設機械の制御、ドローンなどの無人機の姿勢制御をはじめとしたシステムへの組み込みにおいて、さらに使いやすくなった。

　エプソン独自のＱＭＥＭＳ技術によるジャイロセンサーを搭載することで、高いジャイロバイアス安定性と幅広い用途に対応できるセンサーレンジを実現した。

　新機能として、デルタアングル・デルタベロシティ出力に対応した。この機能により、ＧＰＳを用いた慣性航法アプリケーションにおいて、積算誤差の低減による位置算出精度の向上と、システム設計工数の削減が可能。

　さらに新規の設計プラットフォームを採用することで、耐衝撃性・耐振動性を高めつつ消費電力を従来製品から４０％の削減に成功。データ出力方式は、従来同様にＳＰＩ／ＵＡＲＴのデジタルインターフェイスに対応している。
　サイズは２４ミリ角×１０ミリ。