電波プロダクトニュース



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日付 メーカー名 製品分類 分類 用途
6月10日 160610_01 NECトーキン 受動部品 コンデンサ 一般産業用

最高使用温度105度実現の電気二重層キャパシタ(EDLC)


NECトーキンの105度対応電気二重
層キャパシタ「FMQタイプ」       

 NECトーキンは業界で初めて最高使用温度105度に対応した電気二重層キャパシタ(EDLC)を開発した。これまでの最高温度は85度だった。量産レベルで105度対応を実現したことでキャパシタが高信頼性であることを実証し、用途がさらに広がることが期待される。10月からサンプル対応を開始し、17年4月以降、量産開始を予定。

 電気二重層コンデンサ「スーパーキャパシタ」は、電気二重層と呼ばれる固体と液体との界面に正負の電荷が蓄えられることを利用したエネルギー蓄積・供給デバイス。電気容量が大きい、長寿命、環境負荷物質を使っていないなどの利点があり、主に家電、産業用メーターなどのRTCバックアップ用途に使われる。

 しかし、最高使用温度が85度と100度に満たないことから、信頼性上で用途が限定されるというが課題があった。

 今回開発した「スーパーキャパシタ FMシリーズ・FMQタイプ」は、現行品の高温高湿環境下(85度・85%RH)の高い信頼性を維持しつつ、量産品レベルの電気二重層コンデンサでは業界初となる最高使用温度105度を実現しているため、今まで参入できなかった車載用途をはじめ再生可能エネルギー、インフラなどの様々な分野への採用が期待できる。

 また、ESR(等価直列抵抗)を1Ω以下とした低抵抗品も開発しており、今後伸長が見込まれるピークアシスト用途への応用も可能な製品もラインアップしている。

 10月から定格電圧5.5V、容量1F、ESR1Ω以下となる製品のサンプル対応を開始し17年4月以降、0.22―1F品を量産開始する予定。
 同社のスーパーキャパシタは、中容量タイプを主力としており、樹脂モールドタイプのFMシリーズなど、スマートメーターなどで実績を伸ばしている。現在、タイのNECトーキンエレクトロニクス(タイランド)で月産500万個内外の規模で量産している。


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