160311_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月11日 |
160311_01 |
ミツミ電機 |
半導体集積回路 |
専用IC |
一般産業用 |
自動復帰・ラッチアップ解除機能付きLDO(低ドロップアウト)IC
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ミツミ電機の「MM1897」 |
ミツミ電機は自動復帰のシーケンスを有するラッチアップ解除機能付きLDO(低ドロップアウト)IC「MM1897」を開発した。
主な用途は遊技機、産業機器、気象観測機器、屋外設置機器。
外部ノイズは機器の設置場所や使用環境で変わる。そのため、微細なプロセスを用いて製造されるMCU (マイコン)は内部ノイズに比べ外来ノイズの影響を受けやすくなる。外因性の静電気放電や誘導雷などは、MCUの暴走やフリーズ、ラッチアップ現象を引き起こす原因となる。
特にラッチアップ現象が発生した場合、大電流が流れることによる発煙・発火、および装置の異常動作へつながる危険性がある。暴走・フリーズに対しては各種対策が施されているが、ラッチアップ現象はいったん電源を切らないと解除できない。このため、外来ノイズの影響を大きく受ける環境下で動作し続けることが要求される製品において課題となっている。
新製品は(1)ラッチアップ検知(2)電源を遮断(3)ラッチアップ解除(4)自動復帰のシーケンスを有するラッチアップ解除機能(特許出願中)を内蔵し、ラッチアップによるマイコンの破壊防止に貢献する。
また、バイポーラプロセスとノイズ対策素子を使用することで、同IC自体がラッチアップや静電破壊を起こしにくい設計となっており、IEC61000―4―2(静電気放電イミュニティ試験)に準拠した静電ノイズ/電界ノイズ/磁界ノイズ試験で、同社従来品よりも優れたノイズ耐量を実現している。
主な特徴は(1)ラッチアップ解除機能 (電流検出閾値、検出遅延時間、復帰遅延時間を設定可能)
(2)ノイズに強い(IEC61000接触放電試験耐量25kV)(3)広範囲動作電圧 (最大動作電圧14V)など。
同社では、さらに幅広いアプリケーションへ適応するため、小型化/低消費化および電流能力別の製品展開を検討していく。
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