160316_01
日付 |
メーカー名 |
製品分類 |
分類 |
用途 |
3月16日 |
160316_01 |
TDK |
受動部品 |
コンデンサ |
自動車機器用 |
定格1kVで33nF実現の温度補償用積層セラミックコンデンサ(MLCC)
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TDKの1kV定格の温度補償用MLCC |
TDKは温度補償用の積層セラミックコンデンサ(MLCC)で、定格電圧1kVで業界最高の静電容量範囲(1n―33nF)を実現した。実用化が期待されている自動車用非接触給電ユニットでの採用を視野に入れるとともに、車載用チャージャ、DC―DCコンバータ、さらには時定数、フィルタ、共振、発振、スナバ回路といった産業機器の各種電源向けに販売を開始した。当初、月産10万個を見込む。
新製品は、EIA規格で最も静電容量の温度変化が小さいC0G特性(温度範囲マイナス55―プラス125度、温度係数0プラスマイナス30ppm/度以内)、NP0特性(マイナス55―プラス150度、0プラスマイナス30ppm/度以内)を満足。
誘電体材料の微粉化、高分散化技術と誘電体セラミック層の薄層、多層化技術を組み合わせることで1kV定格の高耐圧で最大33nFの大容量化を実現したもの。
サイズは1n―22nFをカバーする3.2×2.5ミリサイズと10n―33nFをカバーする5.7×5ミリサイズ。
自動車における品質規格であるAEC―Q200に準拠。
同社はこれまで温度補償用MLCCとしては定格電圧630Vを最大としてきた。1kV定格へと高耐圧化したことにより、フィルムコンデンサの主市場である共振回路、スナバ回路などの各種電源での代替需要が期待できるとしている。
特に自動車用非接触給電ユニットでは、車載の受電ユニットの小型、薄型化など、フィルムコンデンサでは実現できない特徴が得られるとしている。また、高耐圧化によって充電時間の短縮、さらには電圧、温度、経時による静電容量の変化が小さいため、設計通りのアウトプットを保証できるという。
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