車載向けMOSFETドライバー内蔵の２相55V同期整流昇圧コントローラ

　米インターシルはハイサイド／ローサイドＭＯＳＦＥＴドライバーを内蔵した二つの新しい２相５５Ｖ同期整流昇圧コントローラを発表した。

　新製品のＩＳＬ７８２２７とＩＳＬ７８２２９は、高出力車載機器の設計を簡素化する業界で最も堅ろう性が高い高集積型昇圧コントローラ。

　１２Ｖのバッテリ電源で動作し、２００−８００Ｗのプレミアム・トランク・オーディオ・アンプ、スタート／ストップ・システム、ヘッドランプＬＥＤストリング向けに、出力電圧を２４Ｖ、３６Ｖ、４８Ｖに昇圧する。いずれのコントローラも省ソリューション・サイズで、昇圧ＤＣ／ＤＣコンバータから高出力を供給する必要のある産業機器や通信機器の厳しい性能要件にも対応する。

　ＩＳＬ７８２２７とＩＳＬ７８２２９は、消費電力と熱特性の面で高いスケーラビリティを要求するシステム向けのモジュール設計が可能。５−５５Ｖの広い入出力範囲に対応しており、９５％超の効率を実現し、電力損失と発熱を低減する。

　４相対応として二つのコントローラをインターリーブ接続することができ、出力の効率的な倍増と入出力リップルの低減を実現。必要なコンデンサの容量、基板面積、ＢＯＭコストの低減を可能にする。

　また、数々の保護機能を備えており、ほとんどの条件下で動作の維持が可能。さらに、独自のソフトオン機能により、ソフトスタート完了後の不連続導通モード（ＤＣＭ）から連続導通モード（ＣＣＭ）へのスムーズな移行を実現し、あらゆるスタートアップ条件下で電源の安全性を確保する。