高精度の電流制限で45V対応低ノイズのリニア・レギュレータ

　リニアテクノロジーは１３日、プログラム可能な高精度の電流制限、アクティブ放電機能、パワーグッド・フラグを備え、電源除去比が改善された高電圧、低ノイズ、低ドロップアウト電圧のリニア・レギュレータ「ＬＴ３０６６」の販売を開始した。

　同製品は最大５００ｍＡの出力電流を供給し、最大負荷時のドロップアウト電圧は３００ｍＶ。ＳＨＤＮピンが��Ｌ�≠ﾉ駆動されるか入力電圧がオフになると出力電圧を放電するＮＭＯＳプルダウン回路を内蔵。ハイエンド・イメージング・センサーなど、起動時とシャットダウン時の両方で電源の制御を必要とするアプリケーションで負荷を保護するのに役立つ。

　入力電圧範囲が１.８―４５Ｖと広く、出力電圧を０.６―１９Ｖの範囲で調整できる。ＲＥＦ／ＢＹＰピンに接続された１個のコンデンサにより、低ノイズ（１０―１００キロヘルツの帯域幅でわずか２５μＶ_ＲＭＳ）動作とリファレンス・ソフトスタート機能を実現。ターンオン時の出力電圧のオーバーシュートを防止できる。

　出力電圧の許容誤差は、入力、負荷、温度の全範囲にわたってプラスマイナス２％の高精度を維持する。

　ＬＴ３０６６は超小型で低価格の３.３μＦセラミック出力コンデンサで動作し、安定性とトランジェント応答を最適化する。

　１本の抵抗で外部電流制限を高精度に（全温度範囲にわたりプラスマイナス１０％）設定する。

　広い入力および出力電圧範囲、高速トランジェント応答、動作時６４μＡ、シャットダウン時２μＡ未満の低暗電流により、ＬＴ３０６６は産業用電源、航空機搭載電源、車載用電源、動作時間の最適化を必要とするバッテリ駆動のシステムおよび機器、より広範な保護を必要とする高信頼性電源に最適。

　ＬＴ３０６６は熱特性が改善された１２ピン３×４ミリメートルＤＦＮパッケージと１２ピンＭＳＯＰパッケージで供給される。動作温度範囲はＥグレード・バージョンとＩグレード・バージョンはマイナス４０―１２５度。

　１千個時の参考単価はＥグレードが２ドルから。