ADAS（先進運転支援システム）に最適な車載用防水中継コネクタ

本多通信工業の車載向け中継用コネクタ 「ＴＡＴシリーズ」

　本多通信工業は９日、ＡＤＡＳ（先進運転支援システム）に最適な、業界最高水準の小型さと防水性能を持つ車載用の中継用コネクタ「ＴＡＴシリーズ」を開発し、今月からサンプル出荷開始すると発表した。

　同シリーズは、直径１２ミリメートルの丸穴にも通る業界最小サイズとしつつ、業界最高水準のＩＰ６９Ｋ防水性能を両立した。同社既存品のＴＡＫシリーズで培った全面シールド構造の継承により、車載ノイズ規格「ＣＩＳＰＲ２５」をクリアし、ＵＳＢ／ＬＶＤＳなどのデジタル信号の安定した高速伝送を実現できるなど、小型・防水・高速伝送を兼ね備えた中継用コネクタ。

　今月からサンプル出荷を開始し、１６年３月の量産開始を予定。１８年には月産５０万個の生産販売を計画し、他の車載用コネクタと合わせた「ＡＤＡＳコネクタファミリー」として、進化・多様化するＡＤＡＳニーズにフルで応えていく。

　車載用カメラは、現在のアナログカメラから、今後はＡＤＡＳの進化に伴いセンシング用のデジタルカメラへの移行が進む見通し。これらに伴う中継コネクタへの小型・防水・高速伝送へのニーズに対応する製品として開発した。

　「ＡＤＡＳファミリーとして製品の領域を広げることで、２０年度には車載市場向け売上高１００億円を目指す」（佐谷紳一郎社長）。