低直流抵抗と高い直流重畳特性のメタル系パワーインダクタ

太陽誘電のメタル系パワーインダクタ 「ＭＥシリーズ」

　太陽誘電は新しい材料を使用し、世界トップクラスの低直流抵抗と高い直流重畳特性を両立したメタル系パワーインダクタ「ＭＥＫＫ２０１６」を商品化した。既に福島太陽誘電で量産を開始。サンプル価格は５０円。

　新製品はスマホやウエアラブル端末などの電源回路向けチョークコイルとして、小型、高性能を実現したもの。次世代材料に使用に加え、これまでのメタル系パワーインダクタで培ったプロセス技術を高度化することによって、従来の高い直流重畳特性はそのままにインダクタの損失の一つであるコアロスを低減することで、高効率化を実現した。

　新製品のラインアップは、サイズが２０１６サイズ。インダクタンスは０.４７─２.２μＨ。直流抵抗は３０―１５０ｍΩ。直流重畳許容電流は２.４―４.５Ａ。温度上昇許容電流は１.９―４.３Ａ。

　同社は、１２年にメタル系パワーインダクタを商品化。１４年には世界初の積層タイプを量産。小型スタンダードタイプをはじめ低コストタイプ、超小型・薄型タイプ、大型・低背タイプに続いて、今回のハイスペックタイプをラインアップしたことで、５シリーズまで拡充したことになる。

　新製品は、７日から開催されるＣＥＡＴＥＣ　ＪＡＰＡＮに出品する。